2013年3月29日金曜日

卒業にあたって

 こんにちは。最初で最後の投稿です。4年の小林といいます。

 昨日卒業式がありまして、無事卒業してきました。実は僕は劣等生だったので、本来卒業できたのはとても喜ぶべきことなのですが、寂しい気持ちが強くあります。

 僕が入学したのは2009年でした。つまり今の1年生が高校1、2年生くらいのころで、そう考えると下級生たちとふつうに話しているのがなんとなく不思議に感じます。

 映画部に入ったきっかけは「なんとなく」でした。僕の人生「なんとなく」ばかりで、この4年間、こんな生き方ではダメだなあと「なんとなく」思ったり、「なんとなく」考えたりしてきました。もっとしっかりしたいものです。これは今回の映画のテーマでもあります。

 入りたい部活は特にありませんでした。運動系の部活に入れば充実するかなあと思ってちょっと見学したり、でもそんなに興味湧かなかったり、音楽系の部活とか大学生っぽくて青春だろと思ってやろうかなと思ったり、でも自分の性格じゃゼッタイ続かないだろと思ったりして。

 映画マニアを自負しているとか、映像制作に興味があるとかそういうわけではなく、「なんとなく」映画部が居心地がよくて、気が付くと「なんとなく」入部していました。

 話は変わりますが、僕は昔から集団行動が苦手で、どちらかというと集団の和を乱すタイプでした。個人主義というわけではないですが、集団の和というものは当事者がまったく意識しないうちに、暴力的というか、人を抑えつける気がしていたからです。だから、あまり人に干渉しない雰囲気のデパルマが気に入りました。

 しかしやっぱり個人の力では限界があるなあと、最近は考えるようになりました。部の雰囲気って大事だなって。僕が部長をしていたときは部会に来るのは2、3人で、ちょっと活気に欠ける面がありました。これはもちろん僕の責任です。自分から何か新しいことをやろうという気持ちもなく、先代と同じようにやればいいなってかんじで。でも今は違います。部会にも10人以上来るし、みんなやる気に満ち溢れていて何かをやってやろうって雰囲気があります。こういう雰囲気って大事ですよね。デパルマはいま良い方向に向かっていっているのだと思います。下級生たちのおかげです。

 今回、卒業制作をして改めて感じたのは、やっぱり映画つくるのっておもしろいなってことです。撮影とか編集とか大変だけど、でもただの紙切れの脚本が映像となってどんどん出来上がっていくのはとても素敵なことです。それに、あまりに大変だったら誰かにアドバイスもらえばいいじゃないですか。誰かに手伝ってもらえばいいじゃないですか。そういう環境がデパルマにはあります。というか、そのための部活なんだなって。

 だから寂しいのです。映画制作のおもしろさを改めて感じたから寂しい。デパルマにもっといたいと思うから寂しい。だけど逆に考えると、それってとても幸せなことですよね。

 後悔することはたくさんあるけど、最後に熱中して映画製作に取り組めたこと、僕にとっては初めての、伝えたいメッセージがある映画をつくったことはすごくよかったなあ。人生まだまだこれから。斜に構えないで、前向きに自分に正直に生きたいなって思います。
 
 映画を自主制作して何になるかという問いに答えるのは難しい。でも実務的なものよりも実はそういうことのほうがおもしろくて、だから「なんとなく」だけど、とても意味のある楽しい4年間でした。

 部員のみんな、ありがとうございました!

2 件のコメント:

  1. 結構似合ってたのに最後の最後で化けの皮脱ぐなんてずるいっすよ。

    ‘今度あったらゆっくり話しましょう’ってね。



    関西でもお元気で。

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  2. お土産おいしかったです!
    時々、何してるかなって公式サイトなどを覗いてくれると嬉しいです。

    また会いましょう。

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